台風が迫りくる中、豪雨暴風にさらされながらだったので、勝ってくれないとダメージが…と思いつつ観戦したが。
結果は5-0の完勝。荒天をものともせず、チームと万博の芝は完璧な状態を保ち、勝ち点3を手に入れた。長崎戦や今治戦の反省が活かされたのか、この日はプレスの意識が強く、ロチャ宇佐美が追い回し、二川や阿部も同じように早めの強いプレスを掛けて相手のボールを奪い、またそこで奪えなくても遠藤と内田のボランチ2人がセカンドボールを確実に拾っていた。丹羽がCBに入った最終ラインも高めにコントロールされ、安定した守備に貢献していた。そして、そこからの切り替えもよく、水戸ゴールへ何度も襲いかかっていた。まだ集中が見られた相手守備陣だったので、前半こそ宇佐美の1得点で終えたものの可能性は十分に感じさせてくれた。
そして後半。始まってすぐに阿部の素早い切り替えしからのシュートが決まり2点めを奪った。ここからは何も怖いものもなく一方的な展開に。これまで守備でも頑張っていたロチャにひとりよがりな部分が見えるや否や、スパっと川西に交代。これがハマった。ボールを追い回し、前でも体を張ったプレーで欲しかった動きを見事やってくれた。そんな中で3点目は川西だった。藤春からのクロスをきっちり押し込んだ。（この大体大ラインは今まであったかな？）その後、9試合9得点となる宇佐美のゴールで4点目、宇佐美の中盤でのカットから素早い切り替えで遠藤から二川へ渡り、それをきれいに右隅に決めたコントロールショットで5点目。リーグで久々の90分出場となった二川だったが、終始うならしてくれるプレーを披露してくれた。体力的な問題もあるのかもしれないが、やはりガンバには二川がいないとおもしろくない。監督には使わないではなく、うまく使いこなすようお願いしたい。GK藤ヶ谷のスーパーセーブもあり失点ゼロ、全員の名前を挙げたいくらいに（挙げるんだが）、みんながその役割をきっちりこなし内容の非常にいい勝利だった。
さ て、この日1番うれしかったのは加地の怪我による交代で前半途中から入った星原健太の出来だ。スクランブル気味だったものの、攻守にいいところを見せてくれ、今年から本格的にSBに転向したその勇姿を存分に見せてくれた。攻撃面ではその速さを活かした場面もあり、質のいいクロスも上げていた（フタちゃん決めて…）。守備面でも1対1でボールを奪うこともしばしばあり、安定したパフォーマンスを発揮してくれた。時折、丹羽今野のCB陣と話し合う場面があり、おそらく攻撃部分で自重を、守備面に重点を置くよう促されたんだろうか。課題はあるだろうが、自信に繋がる試合になったのではないだろうか。左の藤春と合わせ、ガンバが誇るハイスピードサイドバックコンビとして新たなガンバのウリになるのではないか。そう期待させてくれるだけのものは十分にあった。今後も継続していってもらいたい。
さて次は久々のアウェイ、松本山雅との対戦。前回ホームではオウンゴールによる1点で勝っている。しかし相手は現在7位とプレーオフ圏内を狙える位置におり、これ以上離されたくないと必死になるだろうし、加えてガンバドーピングもある。しかし、この試合のようなサッカーができれば問題はない。勝ち点3と大量ゴールを期待している。
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