2014年12月15日

第94回天皇杯決勝 ガンバ大阪 vs モンテディオ山形

12/13、日産スタジアムで行われた天皇杯決勝の山形戦をTV観戦した。
今季最後の公式戦で、しかも3冠がかかった試合。美しく最後を締められるか、緊張しながら観戦したが。

結果は3-1で見事勝利。天皇杯を手にすると共にリーグ史上初J1昇格即3冠というとんでもないことをやってのけてくれた。終了のホイッスルを聞いた選手たちはナビスコやリーグの時とは違い、はしゃぐ様子もなく静かに勝利を噛み締めているようだった。長いシーズンが終わり安堵感が大きかったのだろう。また何か達観したような感じも受けた。早々に先制し追加点も奪い、突き放す勝利を決定づける3点目も決まって最後は余裕の試合運びだったのもあるだろう。

試合は山形のハイプレスに苦しめられるかなと思ったが、開始早々の4分に先制するこれ以上ないスタートを切った。東口のパントキックからパトが頭で落として、受けた宇佐美がトラップからのボレー。一度は阻まれたものの、こぼれ球をきっちり流し込んだ。省エネすぎる先制に続き、22分には宇佐美のパスを受けたパト、トラップミスしたが走りこんだ倉田に相手DFが引き寄せられ、できたスペースと時間で立て直して見事なコントロールショットで決めた。大きなアドバンテージを得たガンバはその後は有利に試合を進めていき、2-0で前半を終えた。阿部や米倉を欠く中でも倉田や藤春といったレギュラークラスのメンバーがそれぞれの特徴を活かしながら、役割をきっちり果たしてくれたのが大きい。また、取るべき人が取ったというのもチームを安定させた。

後半に入ってもガンバのペースだったが、山形の出来もよくゴール前へと運ばれる場面もあったが、今季のガンバDFを象徴するように相手時間帯でも固い守備を見せて点はやらない展開が続いたが、CKからスルンスルンと抜けてきたボールを合わせられ失点。しかし、そこからも慌てず自分たちのサッカーに徹し、また体を張ったディフェンスや東口の好セーブなどで相手に勢いを与えない。そして終了近くなって宇佐美の3点目が入って試合を決めた。このまま試合をコントロールしクローズさせて5年ぶり4度目の優勝となった。ガンバ大阪としては3度目になる。決めるべき人が決め、中盤が試合をコントロールし、相手に流れを渡さないディフェンスと見事なバランスで構成されたガンバを最後の試合で発揮できたが素晴らしい。山形も健闘に値する素晴らしいサッカーだったが、ガンバはチャンピオンとして堂々と向かい合って彼らを退け、J1復帰1年目をこれ以上ない結果で終えることができた。

3冠。こう書くとあっさりしてしまうが、 この中にとてつもなく重い意味がある。とは言うものの、こちらとしてはまだ実感がないのが正直なところ。すごいってのはわかるんだけど。何年かして優勝争いで苦しんだりした時に、やっぱりあの時はすごかったとしみじみ思うんだろうか。そんな時、改めてこの2014年のガンバに感謝するんだろう。本当にありがとう!

さて、これで全日程が終了。ほっとするとともに、これから出るリリースに怯える日々がやってくる。仕方のないことだけれど、避けては通れない。もちろん、うれしいニュースもあるだろうから、適当に一喜一憂して来シーズンを待つとしよう。ACLもあるしたのしみだなぁ、2015年は。

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