2014年11月25日

J1リーグ第32節 浦和レッズ vs ガンバ大阪

11/22、アウェイ浦和戦をテレビ観戦した。
赤く染まった騒がしいスタジアムを黙らせる試合が観たいと祈るような気持ちで観ていたが。

結果は2-0の勝利。この大アウェイの中、また負ければ終わりというプレッシャーの中、見事勝利をものにしてくれた。 ガンバ、レッズともにディフェンスが素晴らしく、何よりも両GKによる好セーブの応酬は見応えがあった。こういうしびれる試合を取れたことは、目標へと大きく前進させるのに十分だろう。しかしまだ何も手にしていない。あと2試合、全て勝たなければならない。ひとつも落とせない状況に変わりはないのだ。

試合は、浦和が宇佐美には3人ぐらいで囲み何もさせず、こぼれ球もマイボールにするので空いた選手をうまく使えなかった。パトもしっかり抑えられ攻撃のリズムを掴ましてはくれなかった。だが、こちらもこれまでのように安定した守備力で相手をきっちり抑えた。数少ないチャンスも体を張ったディフェンスやGKの好セーブなどで凌ぎ、お互いに守備が目立つ拮抗した展開でスコアレスのまま前半を終える。後半に入っても同じような展開が続く中、ベンチワークが勝敗を分けることとなった。ガンバは抑えられていたパト宇佐美をそれぞれリンスと佐藤に、また疲れの見えた大森に代えて倉田を投入し守備力と得点力を期待した布陣に代えてきた。そして試合終了間際、その交代選手から待望の先制点が生まれる。相手FKをカットしてそのままカウンター、リンスが抜け出しエリア内に持ち込み、味方の上がりを待ってキープしラストパス。そこに詰めた佐藤がゴール右隅へ流し込んだ。歓喜に湧いた直後には、相手陣内でパスカットした今野から倉田へと渡り、ディフェンスを見事に外しゴールを奪い勝負あり。試合はこのまま終了、大アウェイ埼玉スタジアムでの決戦を制し、首位レッズとの差を2へと縮めた。

試合を決めたのは途中出場の3選手が絡んでのものだった。宇佐美復帰とパト加入によって控えに甘んじていた2人、リンスと佐藤による先制に加え、悪くはないが調子が良すぎる阿部大森にポジションを譲り控えに回ることが多くなった倉田によるダメ押しと見事に大一番で結果を残してくれたのがうれしい。誰が出ても遜色ないガンバを見せつけることができたのが何より素晴らしい。また結果こそ出せなかった宇佐美とパトだが、相手DFに仕事を集中させたことが交代選手への守備に迷いや乱れを誘発し、ゴールに繋がったと言ってもいいだろう。この2人には残りの2試合での結果を期待しよう。そう、リーグ戦はあと残り2試合、負けっぱなしでは終われないといつも以上に向かってくるであろう神戸とホーム最終戦で苦しかったJ1での戦いを勝って終わりたいと強い想いでぶつかってくるであろう徳島が相手だ。順位差など関係なく難しい試合になるだろう。しかし、ここまでいくつかあったそういった試合をものにしてきたガンバなので、このふたつもそうなるものと信じている。

さて次はミッドウィーク、天皇杯準決勝の清水戦だ。対する清水はJ1残留が第1目標となるのでメンバーを落としてくるだろう。またガンバもこの浦和戦に勝ったことで週末に控えるリーグ神戸戦のため、ある程度は主力を休ませたいと考え、いつもとは違う布陣で来ると思われる。落とすのではなく違う布陣でと言えるところがガンバの素晴らしいところ。怪我で二川を欠くのは痛いが、代わりに入る選手に期待したい。特に次節サスペンデッドの米倉の代わりに入るであろう藤春を3冠へ向けての大事な試合で使えることは大きい。大いに期待している。

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