2014年11月10日

ナビスコカップ決勝 サンフレッチェ広島 vs ガンバ大阪

ナビスコカップ決勝 サンフレッチェ広島 vs ガンバ大阪
11/8、埼玉スタジアムで行われたナビスコカップ決勝に行ってきた。
ここまできて負けて帰るわけにはいかない。勝ち以外に選択肢はないと並々ならぬ想いで応援したが。

結果は3-2で勝利。7年ぶりのカップウイナー。まずひとつ目の栄冠を手にした。そうそう、優勝ってこんな感じと懐かしく思うこともあれば、一昨年は降格争い、去年は昇格争い、そして今年は3つのタイトルの可能性とか躁鬱激しい3年間もあり、また違った喜びもあることも確か。2点ビハインドからの逆転という勝ち方も喜びを倍増させた。選手紹介時の素晴らしい煽りVTRに高められ、試合終了のホイッスルが鳴り響くまで存分に堪能させてくれた選手やスタッフには感謝しかない。こんな幸せな気分にさせてくれてありがとう。

試合はこちらのディフェンスがバタバタしていて開始早々から危ない場面が多かった。その流れの中で謎PKとクリアミスからピンボール的な動きからの追加点で0-2となってしまった。非常に厳しい空気が支配しようとしていたが、2失点目直後に岩下のロングフィードから遠藤へ、遠藤のクロスをパトリックが頭でうまく合わせ1点を返した。ディフェンス陣を正気に戻し、勝てる空気にしたのはもちろん、相手に迷いを生じさせたことがなによりだった、本当に大きな1点だった。試合を振り返った監督や選手が口を揃えてこの1点に触れているし、観ているこちらにも勇気を与えてくれた。前半は1-2で終了し、後半に入って3ボランチから明神を下げ大森晃太郎を入れ、トップ下にいた遠藤をボランチに下げると劇的にチーム状態が向上した。リーグのFC東京戦で大森のドリブルが攻撃のスイッチになったと書いたが、この試合では出場自体がスイッチとなり逆転を呼び込んだ。もちろん、彼だけではなく選手全員がブレずに最後まで戦い抜いたからなのだが。その大森らの献身的な動きから面白いように前プレがハマって相手DFを慌てさせることに成功。この中でいくつもの決定機が生まれたが、相手GK林の好セーブに阻まれて流れを引き戻されるかと思ったところで、パトリックの同点ゴールが生まれる。宇佐美のクロスを阿部がニアに流れてDF2人をひきつけると、ファーに逃げたパトリックがフリーの状態で頭で確実に決めた。ここからはもうガンバのペース。広島の動きは完全に止まり、勢いのままに何度もゴール前でチャンスを作る。えっ?それ外す?ってぐらいの決定機をパトが外したりもあったが。そしてゴール前で細かく繋ぎ、阿部が放ったシュートはGKに弾かれるものの、足の止まった相手DFの横をするっと抜けだした大森が頭で押し込み逆転に成功。このまま試合を終わらせて歓喜の瞬間を迎えた。

ピッチ上でうずくまる選手やベンチから駆け出す選手、あまりの喜びに涙して輪に加わるのが遅れた選手と様々な喜びの瞬間。それを目の前にする幸せ、応援しているチームが優勝することだけでなく、いつも応援している選手たちが喜びを爆発させる姿を見られること、これがなによりだったりする。3冠の可能性から一点...という流れもあったが、最初のチャンスをものに出来たことは、大きな精神的安定をもたらせてくれるだろう。残りふたつあるが、まずは次の大きな戦いに集中してひとつひとつクリアしていってほしい。

さて次は2週間のインターバルの後の大一番、アウェイでの浦和戦だ。負ければ終わりのトーナメント要素たっぷりの大事な大事な一戦。優勝の歓喜から一点、気持ちを切り替えて目の前の試合に挑むわけだが、確実に大きなプラス要素になっている。この勢いを再び埼玉スタジアムへ持ち込み、リーグへの望みを繋ぐ試合とするべく良い準備をしてほしい。また、代表へ呼ばれた3人は無事怪我もなくこの日を迎えてほしい。

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