負ければ終わりの崖っぷちだが、チーム状態が上向いてきたガンバが難しい中国アウェイでどう戦うか楽しみだったが。
結果は5-0で勝利。2月のホームでは散々だったが、ここにきて仕上がってきたガンバに付け入る隙はなかった。おもしろいようにカウンターが決まり、あれよあれよの5得点。パトパトアベアベウサーミターカーシーー。現地ガンバサポの安否が気づかわれたが、観客が諦めて帰宅の大移動が始まる光景は痛快だった。この勝利でグループ2位浮上、次の最終節ホームでの城南戦に勝てばGS突破が決まる。しかも1位通過もありうる展開になった。ギリギリまでやきもきさせるイケズなガンバさん。最初のコンディション不良がなければここまで引っ張らずにいけたかもだけど、それだと次ぐらいで息切れしてたんだろうか。なんにせよ、中国アウェイで大勝したってのが最高に気持ちいい。
試合は前半開始後からしばらくは相手に押し込まれる時間 が続いたものの、今野が危機を摘み取り、休養明け岩下らディフェンス陣ががっちり守って凌ぎ切った。パトの先制が決まるとその後はほぼほぼガンバの時間。後は裏の取り放題。パトが健気に走るも外したりする姿はもうおなじみ。しかし、終了間際に美しい流れから2点目が入る。左サイドで宇佐美が右アウトサイドでGKが触れないちょうどのスーパーなクロスを上げると、ファーでパトが無理にシュートせず中央へ折り返し、フリーで走りこんできた阿部がスライディングでシュートしゴール左隅へと吸い込まれた。見事という他ない流れで追加点を決めると直後に宇佐美からのパスに抜けだしたパトがこの試合2点目のゴールで3-0都市前半を折り返す。
後半に入ってもガンバの勢いは止まらず。大事を取って(？)パト替えて入ったリンスが躍動。カウンターからリンスがゴール前に侵入し、阿部へと繋ぎきっちり決めて4点目。このへんから観客が帰りだす。直後にもカウンターで抜けだしたリンスから宇佐美へと渡り、これを決めて5点目とし、アウェイでのゴールラッシュを閉めた。4点目以降、メンツを潰された怒りからか富力がラフプレー連発。本当にケガと紙一重のプレーで、こらえきれず大森が相手選手を蹴りあげてイエローをもらってしまった。ただこれを良しとはしないものの、向かっていった姿勢は好感が持てた。次節出場停止は痛いが、アウェイでまともにご飯食べてないのによく頑張った。岩下も国内同様に睨みを利かすなど、そういうところでも相手に負けない態度を見せてくれた。もちろん、大差がついていたので言えるのかもしれないけど。ザワザワっとしながら試合は終了し、絶対条件だった勝ち点3をものの見事な勝利で手に入れた。
GS突破は次の城南戦で決まるわけだが、1位通過で強い方の広州と当たらないよう、通過が決まったとはいえ城南も前掛かりでくるかもしれない。またGW進行の最後に控えているので難しさがさらに強まる。それを負けっぱなしでは追われないガンバが返り討ちする試合が観たい。
さて次はJリーグ、ホーム万博に新潟を迎えての戦い。ここまで新潟はリーグでは1勝2敗3分、カップ戦含めて2勝3敗5分、直近3試合はすべて引き分けと良いとはいえない状態にある。こちらとしては遠征疲れはあるだろうが、久々のホームでアウェイ大勝の勢いを見せてほしいものだ。タイや中国での戦いほど相手のプレッシャーは強くないだろうし、軽くいなしてサクッと勝利してほしい。
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