2015年9月18日

ACL 準々決勝 2nd ガンバ大阪 vs 全北現代

ACL 準々決勝 2nd ガンバ大阪 vs 全北現代
9/16、ホーム万博で行われたACL準々決勝の全北現代戦に行ってきた。
1stレグではスコアレスドローだったが、この試合はそれでは終わらないだろうと腹をくくって観戦したが。

結果は3-2で勝利。見事準決勝に駒を進めた。早々に先制されるもすぐさまパトリックのゴールで追いつき、後半に入り倉田のゴールで突き放すもロスタイム突入目前で追いつかれ、だがそのロスタイム残り1分で米倉のゴール再び勝ち越すという万博劇場丸出しの試合。って書くとあっさりしてしまうけど、中身の濃いというか劇的というか奇跡というか。なんであんな試合ができてしまうんだろう。去年のナビスコ決勝やリーグ浦和戦もすごかったけど、この試合もそれに匹敵する。いや、このアジアを舞台にした戦いはそれ以上のものがあり、観てる側の感情を揺さぶり続けた。

試合は相手全北のチェックが早く激しく思うようにはさせてくれないところから。ボールを持てばパスを回してサイドを使ってとかなり手強いチーム。一方ガンバも相手のチェックをいなしつつ攻めたり、我慢強く守備をしたりとガチで組み合う好試合の様相だった。そんな中、開始13分に丹羽のハンドで相手にPKを与えてしまう。いきなりのビハインドだったが、すぐさま反撃。FKから相手オフサイドトラップをかい潜り、阿部が抜け出し中で待ってたパトリックへ。問題なくパトリックが決めて同点に追いつく。この後もお互い譲らずの展開が続くがこのまま前半終了。

後半に入っても同じような展開でアウェイゴールを献上したので絶対に勝たなければならないガンバは、二川とジェソクに代えてリンスと米倉を投入し活性化を図った。その後倉田の放ったミドルで勝ち越しゴールが生まれた。相手DFにあたってコースが変わったが、そこで打ったからこそゴール。万博全体がいいムードになり、このまま行くかと思われたが。この後に阿部に代えてジョンヤを入れて守りぬこうとした矢先に相手に同点ゴールを許す。一瞬絶望感に包まれたが、ここからの切り替えが素晴らしかった。

選手たちはすぐに攻撃的な試合運びで攻めに攻めた。またスタジアムもゴール裏を中心にもう一度奮い立たせて、行ける!という空気感を演出。そして最後のあの瞬間。遠藤から縦にパス、それを受けたジョンヤがそんなんできたんかと思う程のトラップからの縦パス。信じて走りこんだ米倉がイ・グノと競りながら放ったシュートがゴール右隅へ吸い込まれていった。この時の選手たちの、ベンチでの、そしてスタジアム全体での喜びはこれまでにないものだった。誰かれ構わず回りにいる人たちと濃い目に喜びを分かち合うあの感じ。震えが止まらないまま、試合終了のホイッスルで再び得も言われぬ歓喜の瞬間。漫画でもこんなストーリーはないという勝ち方で広州恒大の待つ準決勝へと進んだ。

相手の広州恒大は金に物を言わせ大型補強を繰り返し、しかもちゃんと結果も出してる中国最強のチーム。とんでもなく強いチームだが、ガンバの底力を持ってすれば勝てなくはない相手だとも思う。準決勝1stレグは9/30にアウェイで行われる。意外とすぐにやって来るな。それまでこの勢いを継続し、恐々たる中国アウェイに備えてほしい。

選手ひとりひとりが素晴らしかったわけだが、ひとり挙げるとすれば二川。宇佐美不在の中、そのポジションに入ったが安定のパフォーマンスを発揮していた。ゴールにこそ繋が らなかったものの、再三に渡りチャンスを演出。試合出場があまりない中で周りとの呼吸を合わせて問題なく試合に入るフタちゃん素敵。監督もその意図があって の起用だと思うけど、見事プレーで応えてくれた。ひとりって言ったけどやっぱもうひとり。岩下、ロングスロー隠し持ってたとか知らんし!はよ出しとけや!

さて次はリーグ戦、アウェイで松本山雅との対戦。連戦の疲れや相手云々よりも自分たちの勢いが勝ちへと導いてくれるだろうと思っている。あとはこの劇的な試合をただのサポとして見ていた宇佐美が、今度は選手としてがっつり輝いてくれることだろう。

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