チャリティーマッチ 日本代表 vs Jリーグ選抜

歴史的一戦になるだろうと期待に胸を膨らませつつ、運良く入手したチケット片手にスタジアムへ足を運んだ。

結果は本当に歴史的一戦になった。それぞれがそれぞれの思いを抱きながら、ピッチ上で表現しようとする選手達に魅入り、夢のような時間はあっという間に過ぎていった試合に関してはニュースや他ブログを参照してもらえれば...、ということで割愛させていただく。結論が「カズさんは偉大！」になるに決まってるから。

なので試合開始前の事を少し。異様な盛り上がりをみせるスタジアムにつられ、こちらのボルテージも一気にあがったのも束の間。日本代表の選手紹介の時、多少気持ちが緩んだ。選手紹介写真がアメリカの卒業アルバムのようで、斜に構えつつ顔は正面、でも気合い入りすぎ、不慣れな様がにじみ出ているものだったからだ。ガン飛ばす内田と岩政、流し目の前田、あご引きすぎで二重あご気味の岡崎、どう見てもご入園おめでとうな乾、etc...。不覚にも緩んでしまったが、試合開始が迫るに連れ、いい緊張感を取り戻したことは言うまでもない。

もうひとつ、この試合において象徴的に謳われたベガルタ仙台のチャントが今も頭の中で流れている。
「ベガルタ仙台 Go! 行くぞ仙台 俺たちと共に Ready Go!」

もちろん鹿島や水戸、東北関東のチームの全てが震災の影響を受けて苦しい思いをしているので、仙台だけに特化するのはという思いはあるだろう。しかし、先に述べたように象徴としてのチャントであり、東北関東全てのチームに向けられたものだと僕は思う。それは試合中に仙台をニッポンに置き換えるかたちで、「いざゆけニッポン Go! 行くぞニッポン 俺たちと共に Ready Go!」と謳われたことに表されていると僕は思う。

宴は終わった。かといって僕に特別なことができるとは思わない。普段通りに過ごすことぐらい。そこに何かひとつでも被災地にプラスになることを加えられたらと思っている。

ツイート